色濃く自分を形作る父と母2023年10月17日
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この頃、良く思うことがあります。
それは、俺はおやじと母の子だなということ。
父が29歳、母が20歳の時に二人は結婚しました。
翌年、私の兄が誕生しましたが、残念ながら黄疸
で生後12日で亡くなりました。今の医療なら治療
することができますが、当時はそれができなかっ
たのです。
兄は色白で、きれいな顔立ちの子だったそうです。
その二年後に生まれて来た私は、背中が毛むくじ
ゃらの色黒の兄とは違い泥臭い赤ちゃんだったそ
うです。
その後、父は癌で私が九歳の時に亡くなりました。
父は若い時に役者志望で、親の反対で諦めた人で
した。
当時は体が弱くて働けなくてお金がなかったのだ
と思います。食堂で自分は食べずに私にオムライ
スとソフトクリームを食べさせてくれたことを今
でも覚えています。そんな繊細でとても優しい人
でした。
母は真逆でたくましく行動力のある癖の強い人で
した。その後、再婚して妹を授かり、私を大学や
東京の劇団へ行くことを陰ながら応援してくれま
した。
私が役者を目指して東京に行ったこと、帰郷して
無謀にも会社を立ち上げたことなど、
自分の中に、この二人が色濃く生きているな、と
この年になってつくづく感じます。
そして、私の娘も私達夫婦のいい面も悪い面も受
けついでいるなと思います。
さらに、今年7月に誕生した孫も、
繋がっていくことの奇跡と神秘を感じます。